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 環境安全衛生のオンライン情報マガジン
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化学工場爆発:5人死亡12人負傷 三菱マテリアル四日市 (1/9)

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No.136 January 22, 2014


ご挨拶

例年以上に厳しい寒さが続いておりますが、お元気にお過ごしでしょうか?

寒い冬はインフルエンザや感染性胃腸炎など感染症が流行する季節でもありますが、先日も浜松市で学校給食のノロウィルスによる集団食中毒で1000人を超える児童が欠席という恐ろしい事故が発生してしまいました。

私は幸いにしてノロウィルスに感染したことはないのですが、経験した方が口を揃えて「二度と経験したくない」と仰るほど辛いものだそうです。

ノロウィルスの感染経路として、便や吐物への接触とノロウイルスに汚染された食品を介する感染があります。ノロウィルス感染予防の基本をおさらいします。

・きっちり手洗い
・しっかり加熱
・調理器具等の消毒(次亜塩素酸ナトリウム(塩素系漂白剤)が効果的)

インフルエンザも流行し始めました。くれぐれも予防を心がけて冬を元気に乗り切りましょう!(門)


今日の言霊

ストレスの多い読者様の心を癒し勇気づけるためのこのコーナー、119回目の言葉は、

もうこりた!

「もう、こりた」ではなく、「もうこ、りた」が正解で、『忘己利他』と書きます。

テレビで、瀬戸内寂聴さんが、最も大切な言葉として紹介していました。

これは、天台宗を開いた伝教大師最澄の教えで、「己を忘れて他を利するのは慈悲の極みなり」という意味だそうです。

この境地に至るのは、なかなか難しいことですが、そうなれるよう研鑽したいと思いました。


新着情報

産業用ロボットと人との協働作業について

12/24・厚生労働省は、平成25年12月24日付基発1224第2号通達により、産業用ロボットと人との協働作業が可能となる安全基準を明らかにしました。

安衛則第150条の4では、「産業用ロボットに接触することにより労働者に危険が生ずるおそれのあるときは、さく又は囲いを設ける等・・・」として、産業用ロボットと人との協働作業が可能か否か明確ではありませんでした。

本通達では、次の場合には、「労働者に危険が生ずるおそれのあるとき」に該当しないと示したものです。
・リスクアセスメントにより危険のおそれが無くなったと評価した場合
・ISO10218-1,2:2011 に定める措置を実施した場合

http://www.mhlw.go.jp/bunya/roudoukijun/dl/pamphlet_140115.pdf


環境不祥事の教訓

廃棄物処理法違反:産廃元請けなど2社を書類送検 無許可業者委託容疑/埼玉 (1/10)

産業廃棄物の処理を無許可の業者に委託したとして、県警は8日、産業廃棄物処理会社(東京都)など2法人と同社の取締役ら男3人を廃棄物処理法(委託基準など)違反容疑でさいたま地検に書類送検した。県警生活環境第2課によると、廃棄物の処理責任を元請け業者に一元化した改正廃棄物処理法が2011年に施行されて以降、同法違反で元請け業者を検挙したのは県内では初めて。

送検容疑は、同社と同社の取締役の男(42)は昨年7月、坂戸市の家屋解体業の男性(50)=廃棄物処理法違反罪で罰金100万円の略式命令、納付済み=に対し、産業廃棄物の木くずなど計約6590キロの処理を330万円で委託したとしている。

また、川越市の産業廃棄物処理会社と同社の社長の男(42)は昨年8月、不動産業者から委託されたがれきなど約9470キロの処理を、坂戸市の男性に75万円で再委託したとして同法(再委託禁止)違反容疑で書類送検された。
(毎日新聞)


解説

本メルマガの読者の多くは、製造業またはサービス業であり、建設業の読者は少ないのですが、建設工事の発注者になり得る立場として、建設廃棄物についても最低限の知識は必要ですので、復習しておきたいと思います。


従前は、土木建築に関する工事(建設工事)が数次の請負によって行われる場合、当該建設工事に伴い生ずる廃棄物について実際に排出した事業者を特定することが困難なケースもあり、その処理責任の所在が曖昧になりやすいという構造にありました。

そこで、廃掃法が改正され、平成23年4月1日からは、建設系廃棄物の排出事業者は、「元請業者」であることが明確に定義されました。(法第21条の3第1項)

元請業者
産業廃棄物の運搬・処分を委託する場合には,産業廃棄物収集運搬業・処分業の許可業者と委託契約を締結し,マニフェストを交付する必要があります。

下請業者
産業廃棄物収集運搬業・処分業の許可がなければ,運搬・処分はできません。元請業者に代わって,委託契約の締結及びマニフェストの交付はできません。


なお、下請業者が行う建設工事現場内での産業廃棄物の保管については、下請業者に産業廃棄物保管基準を適用し、その遵守を義務付けることとしています。(法第21条の3第2項)

しかしながら、この法令には、例外規定(法第21条の3第3項)もあり、条件を満たせば、廃棄物処理業の許可がない下請業者も運搬が可能となります。この例外規定も理解しておく必要があります。


★法令詳細

とてもわかりにくいことですが、廃棄物処理業の許可がない限り下請負人が一切廃棄物の運搬ができないこととすると、建設工事に伴い生ずる廃棄物が建設工事現場に放置されるなど、適正処理の観点からかえって望ましくない事態を招くおそれがあることから、例外規定が定められています。(法第21条の3第3項)

その条件とは、次の1及び2の両方に該当する建設系廃棄物について、元請業者と下請業者との「書面による請負契約で定める」ところにより、下請業者が自ら運搬する場合で、当該下請業者は収集運搬業の許可が不要となります。

1.次のいずれかに該当する建設工事に伴い生ずる廃棄物(特別管理廃棄物を除く)であるもの

・建設工事(建築物等の全部又は一部を解体する工事及び建築物等に係る新築又は増築の工事を除く)であって,その請負代金の額が500万円以下であるもの
・引渡しがされた建築物等の瑕疵の修補に関する工事であって、これを請負人に施工させることとした場合における適正な請負代金相当額が500万円以下であるもの

2.次のように運搬される廃棄物であるもの

・1回当たりに運搬される量が1立方メートル以下であることが明らかとなるよう区分して運搬されるもの
・当該廃棄物を生ずる事業場の所在地の属する都道府県又は当該都道府県に隣接する都道府県の区域内に存し、元請業者が所有権又は使用する権原を有する施設(積替え又は保管の場所を含む)に運搬されるもの
・当該廃棄物の運搬途中において保管が行われないもの



この例外規定により運搬する場合で、請負契約の基本契約書の締結時点では運搬する廃棄物の特定が困難である場合には、請負契約上は個別の建設工事ごとに次の事項を記載した「別紙」を交わす旨を記載し、個別の建設工事ごとに「別紙」を交わすことで足りる、とされています。

その「別紙」については、通達「環廃対発第110204005号・環廃産発第110204002号」(平成23年2月4日)に示されています。
www.env.go.jp/recycle/waste_law/kaisei2010/attach/no110204005.pdf‎


建設廃棄物の処理責任は、排出事業者となる元請業者にありますが、発注者として最低限の理解をしておきましょう。

労働災害の真相

四日市工場爆発:熱交換器のふた 作業マニュアルなく (1/10)

作業員5人が死亡、12人が重軽傷を負った三重県四日市市の石油化学製造「三菱マテリアル」四日市工場の爆発事故で、同社が爆発した熱交換器のふたを取り外す際の具体的なマニュアルを作らず、内部が安全な状態かどうかの判断を現場作業員の感触などに委ねていたことが分かった。工場幹部も不備を認め「誰もが分かる基準が必要だったと反省している」と話している。

事故は円筒形の熱交換器(金属製、直径0.9メートル、長さ6メートル、重さ約5トン)のチャンネルカバーと呼ばれるふた部分を取り外す作業の最中に起きた。交換器は内部に約300本のチューブが通され、シリコン製造の過程で主原料の化合物「トリクロロシラン」の残留物が付着する。

トリクロロシランは引火性が高いため、1カ月以上、加湿窒素ガスを器内に注入し、爆発を防ぐ処置をしている。しかし、その後に器内の状態が安定したかどうかを判断する目安として温度計などの機器は使わず、素手で熱交換器に触り、「冷えていれば取り外しても問題ない」と判断するなど、現場作業員の個人の感覚や経験に頼っていたという。

副工場長は「器内の温度計測は技術的に限界があり、加湿窒素ガスを入れ続けた時間と、熱が下がっているかの感触で判断した」と説明した。

10日午前に始まった三重県警による現場検証でも、三菱マテリアルの安全対策に問題がなかったかどうかについても調査する見通し。

三宅淳巳・横浜国立大学大学院教授(安全工学)の話 今回のような危険を伴う作業の場合、熱交換器の中の温度、圧力、化学物質の状態をモニタリングしたうえで、ふたを外すなどの工程をマニュアル化するのが一般的だ。素手で交換器に触ることのみで温度を確認するというのは、安全管理のあり方としては考えられない。通常とは異なるメンテナンス作業に対する危険度の認識が十分だったかが、今後の検証のポイントとなる。
(毎日新聞)

★その他の関連記事多数は、後述の「労働災害レポート」をご参照ください。


解説

5名の方が、ほぼ即死でお亡くなりになった悲惨な災害です。労働安全衛生に関わる身としては残念でなりません。

トリクロロシラン(TCS)は、極めて発火性が高く、労災に至らないまでも、メンテナンス中の発火事故は私も経験があり、相当数発生しているものと思います。

それだけに、同社としてもマスコミが報じるほど、決していい加減に作業していたのではなく、加湿窒素ガスを送るなど安全対策は講じていたものです。

私は、個人的に思い出したのが、新入社員で化学プラントに配属された当初、配管を分解する際に先輩社員から厳しく注意された次の言葉です。

「開放する正面には絶対に立ってはならない」

開放部からガスや炎が噴き出す可能性があるからです。かなり厳しく躾けられた記憶があります。

今回の事故に当てはまるか否か不明ですが、熱交換器のフタの部分を開放する際、その正面に居ないということが徹底されていれば、何名かの命は助かったかもしれません。

このような些細な慣習が明暗を分けることも多く、それこそが「現場力」だと言えます。


さて、化学プラントを持たない場合も含め、多くの組織が教訓とすべきは、2013年10月1日に改正施行された労働安全衛生規則107条の「調整」の作業です。

あまり意識されていないので注意が必要です。


★ベストプラクティス

労働安全衛生規則107条の改正では、その対象に次のとおり「調整」の作業が加わりました。

107条(掃除等の場合の運転停止等)

事業者は、機械の掃除、給油、検査、修理又は”
調整”の作業を行う場合において、労働者に危険を及ぼすおそれのあるときは、機械の運転を停止しなければならない。
ただし、機械の運転中に作業を行わなければならない場合において、危険な箇所に覆いを設ける等の措置を講じたときは、この限りでない。


この改正には、通達が出ており(基発0412第13号、通称13号通達)、その中で「調整」に関しては次のとおり示されています。

「調整」の作業には、原材料が目詰まりした場合の原材料の除去や異物の除去等、機械の運転中に発生する不具合を解消するための一時的な作業や機械の設定のための作業が含まれること。

「調整」の作業を行うときは、作業手順を定め、労働者に適切な安全教育を行うこと。



「調整」を広義に捉えることと、その際には作業手順と安全教育が求められていることに注意が必要です。

非定常の作業を実施する際に、「危険作業許可制度」(Hazardous Work Permit)を導入している先進企業も多くあります。

非定常作業前の手順の明確化や安全教育の確実な実施を徹底したいものです。


環境事故・ニュースレポート

瀬田川に油流出 取水に影響なし/滋賀 (1/9)

大津市南郷の瀬田川で7日午後4時ごろ、油が数十メートルにわたって浮いているのがみつかり、ショベルカーで河川内の掘削工事をしていた作業員らが琵琶湖河川事務所に届けた。取水などへの影響はないという。

同事務所によると、油はこのショベルカーから漏れ、流出量は4リットル程度とみられる。油の大半は掘削工事に伴って水面に設けられていた仕切り内にとどまり、一部は流出したが、いずれも8日夕までに回収を終えた。
(産経新聞)


廃棄物処理法違反:産廃元請けなど2社を書類送検 無許可業者委託容疑/埼玉 (1/10)

産業廃棄物の処理を無許可の業者に委託したとして、県警は8日、産業廃棄物処理会社(東京都)など2法人と同社の取締役ら男3人を廃棄物処理法(委託基準など)違反容疑でさいたま地検に書類送検した。県警生活環境第2課によると、廃棄物の処理責任を元請け業者に一元化した改正廃棄物処理法が2011年に施行されて以降、同法違反で元請け業者を検挙したのは県内では初めて。

送検容疑は、同社と同社の取締役の男(42)は昨年7月、坂戸市の家屋解体業の男性(50)=廃棄物処理法違反罪で罰金100万円の略式命令、納付済み=に対し、産業廃棄物の木くずなど計約6590キロの処理を330万円で委託したとしている。

また、川越市の産業廃棄物処理会社と同社の社長の男(42)は昨年8月、不動産業者から委託されたがれきなど約9470キロの処理を、坂戸市の男性に75万円で再委託したとして同法(再委託禁止)違反容疑で書類送検された。
(毎日新聞)


作業員のミス原因 第一原発「せき」からの漏水 (1/15)

東京電力福島第一原発で12日に地上タンク群に設けた漏出防止用の「せき」から水が漏れた問題で、東電は作業員がコンクリートのつなぎ目を埋めていた止水材の樹脂を誤って剥がし、水が漏れた可能性が高いとみて調べている。

東電によると、漏れたせき付近では、作業員が汚染水を貯蔵する地上タンクの増設などを行っている。 

漏れたのは雨水で、量は約50トン。東電は地面に染み込んだとみている。せき内で採取した水からは、放射性ストロンチウム90が1リットル当たり5.9ベクレル検出された。東電がせきから雨水を排出する際の基準はストロンチウム90で10ベクレル未満。
(福島民報社)


不法投棄関連情報

前市貝町議ら2人、678トンの不法投棄容疑で逮捕/栃木 (1/16)

市貝町の前町議が実質的に取り仕切る建設会社が産業廃棄物を不法投棄したとされる問題で、茂木署は15日、廃棄物処理法違反の疑いで前市貝町議(64)と、バス運転手(61)を逮捕した。同署によると、前町議は容疑を認め、運転手は容疑を否認しているという。

逮捕容疑は、2人は共謀し、2013年5月18日から8月7日ごろまでの間に、同所の建物解体跡地に、木くず、廃プラスチック、コンクリート片など約678トンを埋めた疑い。

県が同年12月、同署に刑事告発していた。

これまでの県の調査などによると、2013年10月9日から現場の掘り起こし作業を行った結果、土砂なども混じった量で10トントラック100台分の産業廃棄物が出てきたという。
(下野新聞)


労働災害レポート

住友精化韓国法人の工場でガス漏れ 1人軽傷 (1/8)

8日午前9時ごろ、ソウル近郊の京畿道華城市にある住友精化の韓国現地法人「住精ケミカル」の工場で、真空ポンプの点検中にジクロロシラン(DCS)ガス30キロが漏れ出し、作業員1人が腕や足に軽いやけどを負った。また、近くの工事現場にいた作業員13人が吐き気やめまいを訴え、病院で検査を受けた。

半導体の製造に用いられるDCSガスは無色の有害物質で、引火性が非常に高くやけどの危険があるほか、吸い込むと呼吸困難などを引き起こす。
(華城聯合ニュース)


化学工場爆発:5人死亡12人負傷 三菱マテリアル四日市 (1/9)

9日午後2時10分ごろ、三重県四日市市三田町5の三菱マテリアル四日市工場で爆発が起きた。県警や三菱マテリアルによると、男性5人が死亡、さらに少なくとも12人が負傷し、市内などの病院に搬送された。

三菱マテリアルや消防庁によると、爆発があったのは、化学物質のトリクロロシランの純度を高め、多結晶シリコンと呼ばれる半導体の原料をつくっている同工場の第1プラント。この日は通常の作業以外に、付帯設備の熱交換器の解体・洗浄作業をしていたとみられ、何らかの化学反応が起きたらしい。

同工場の従業員は約170人。工場は同日夕から市内で記者会見する。

現場は近鉄塩浜駅から北東約2キロの四日市コンビナート群の一角。
(毎日新聞)

(続報)四日市工場爆発:多結晶シリコン専用 国内屈指の生産規模 (1/9)

三菱マテリアルの四日市工場は、携帯電話やパソコンなど多様な製品に組み込まれている半導体基板の原料「多結晶シリコン」を製造している。

板ガラスの原料にも使うケイ石から作る粉状の「金属シリコン」を海外から輸入。化学反応させて製造するが、その際にケイ素(シリコン)などの化合物「トリクロロシラン」(液体)を蒸留塔で繰り返し蒸留して不純物を除去。さらに炉の中で水素ガスを加えて熱分解で固形の多結晶シリコンを作る。未反応の排出ガスは循環させて再利用する。

今回の爆発は、この循環過程で温度調整に使う熱交換器を取り外して洗浄する作業中に発生した。可燃性ガスの発生を防ぐ措置や静電気放電の予防措置など慎重な工程が取られるといい、三重県警は作業手順などに問題がなかったか調べる。

同社で多結晶シリコンを製造している国内工場は四日市のみで1967年に設置。半導体需要の増加を見越し、2010年には工場内に新しいプラントを整備した。生産能力は年2800トン。国内ではトクヤマ、大阪チタニウムテクノロジーズと共に3本の指に入る規模を誇る。製造が中止されるなど影響が出てくれば、多結晶シリコンの供給態勢に支障が出る可能性がある。
(毎日新聞)

(続報)四日市工場爆発:熱交換器のふた 作業マニュアルなく (1/10)

作業員5人が死亡、12人が重軽傷を負った三重県四日市市の石油化学製造「三菱マテリアル」四日市工場の爆発事故で、同社が爆発した熱交換器のふたを取り外す際の具体的なマニュアルを作らず、内部が安全な状態かどうかの判断を現場作業員の感触などに委ねていたことが分かった。工場幹部も不備を認め「誰もが分かる基準が必要だったと反省している」と話している。

事故は円筒形の熱交換器(金属製、直径0.9メートル、長さ6メートル、重さ約5トン)のチャンネルカバーと呼ばれるふた部分を取り外す作業の最中に起きた。交換器は内部に約300本のチューブが通され、シリコン製造の過程で主原料の化合物「トリクロロシラン」の残留物が付着する。

トリクロロシランは引火性が高いため、1カ月以上、加湿窒素ガスを器内に注入し、爆発を防ぐ処置をしている。しかし、その後に器内の状態が安定したかどうかを判断する目安として温度計などの機器は使わず、素手で熱交換器に触り、「冷えていれば取り外しても問題ない」と判断するなど、現場作業員の個人の感覚や経験に頼っていたという。

副工場長は「器内の温度計測は技術的に限界があり、加湿窒素ガスを入れ続けた時間と、熱が下がっているかの感触で判断した」と説明した。

10日午前に始まった三重県警による現場検証でも、三菱マテリアルの安全対策に問題がなかったかどうかについても調査する見通し。

三宅淳巳・横浜国立大学大学院教授(安全工学)の話 今回のような危険を伴う作業の場合、熱交換器の中の温度、圧力、化学物質の状態をモニタリングしたうえで、ふたを外すなどの工程をマニュアル化するのが一般的だ。素手で交換器に触ることのみで温度を確認するというのは、安全管理のあり方としては考えられない。通常とは異なるメンテナンス作業に対する危険度の認識が十分だったかが、今後の検証のポイントとなる。
(毎日新聞)

(続報)四日市工場爆発:直後の状況判明 作業員から聞き取り (1/10)

三重県四日市市三田町の「三菱マテリアル」四日市工場の第1プラントで9日午後、爆発が起き、同社員ら5人が死亡、12人が重軽傷を負った事故で、熱交換器の洗浄作業中に起こった爆発直後の現場の状況が、作業員らからの聞き取りで分かってきた。

三菱マテリアルによると、同社の社員ら亡くなった男性5人は、いずれも爆風で交換器の周囲に吹き飛ばされたとみられ、1人は約10メートル吹き飛んだふた(約250キロ)のすぐ近く、3人はふたの手前、もう1人は交換器の胴体部分の左側で倒れていた。

四日市市消防本部によると、5人とも即死状態だったという。県警は亡くなった2人を10日午前から司法解剖して詳しい死因を調べる。

当時、現場では同社員や協力会社の作業員約20人が熱交換器のふたを外し、器内の残留物を洗浄して取り除こうとしていた。
(毎日新聞)

(続報)四日市工場爆発:チューブ詰まり事故か (1/10)

作業員5人が死亡、12人が重軽傷を負った三重県四日市市の石油化学製造「三菱マテリアル」四日市工場の爆発事故で、同社が三重県警などの捜査に対し、熱交換器内のチューブ内に化合物が詰まった結果、洗浄用の加湿窒素ガスが十分に流れず、器内に可燃性の水素が残って爆発に至った可能性があると説明していることが分かった。

同社が10日の記者会見で明らかにした。

事故は円筒形の熱交換器(金属製、直径0.9メートル、長さ6メートル、重さ約5トン)のふた部分を取り外す作業中に起きた。熱交換器は、多結晶シリコンを作るケイ素などの化合物「トリクロロシラン」の未反応ガスを製造工程に戻す循環過程の設備。器内に直径28.2ミリのチューブ約300本があり、器内の洗浄中に発生する水素量をなくすため、1カ月以上、加湿窒素ガスを流していた。しかし一部のチューブが詰まっていたため、窒素ガスが詰まった部分から先に流れていなかった可能性があるという。

器内の洗浄は2006年1月から行われていなかった。洗浄は不定期で、同社は「時間ベースではなく、器内の圧力などコンディションから交換、洗浄を判断していた」と説明している。

同社は「外部からチューブが詰まっているかどうかの確認は困難。今後は使用時間で交換を判断する必要がある」と話した。
(毎日新聞)

(続報)工場爆発:熱交換器は特注品 マニュアル、納入時求めず (1/11)

作業員5人が死亡する事故の起きた三重県四日市市の「三菱マテリアル」四日市工場で、爆発した熱交換器は同社が子会社に発注した特注品であることが分かった。同社は熱交換器のふたを取り外す際の具体的な作業マニュアルを作っていなかったが、このようなマニュアル作りは同業者や業界団体などでは常識とされていることも判明。マテリアルの安全軽視ぶりが改めて浮き彫りになった。

熱交換器を作ったのは、マテリアルの100%子会社「三菱マテリアルテクノ」。同社総務部によると、熱交換器は2004年7月にマテリアルの発注に基づき納品した。毎日新聞の取材に「マニュアルは作成していない」としている。

マテリアルは10日の記者会見で「(爆発した熱交換器は)材質や温度、圧力などの仕様を独自に設計し発注したオーダーメード。テクノでコントロールできる話ではない」とし、テクノ側にマニュアルの作成を求めなかったことを明らかにした。マテリアル自身も具体的なマニュアルを作らず、現場作業員の感触などに委ねていたことを認めている。

会見で工場長は「今まで感覚に頼っている部分があった。(基準を)定量化できるような仕組みに改めたい」と話し、安全管理体制を強化する考えを示した。

これに対し、同工場と同じ多結晶シリコンを製造している「トクヤマ」(本社・山口県)の広報IRグループは「当社には作業基準書(マニュアル)があり、安全確認作業も載っている。熱交換器のメンテナンスも、作業基準書にのっとっている」と説明した。

日本プラントメンテナンス協会(東京都)の佐藤信義技術委員によると、熱交換器のメンテナンス作業について協会の統一基準はないが、一般的にはユーザー企業が作成する。「引火性の高い流体を使っている熱交換器は、ふたを開ける前に圧力計や温度計を使い、中に圧力が残っていないことを確認する。ふたに付いている小さなバルブを開けてみるなどの確認をするのは常識だ」と話し、具体的マニュアルに基づいた安全確認が重要だと話している。
(毎日新聞)

(続報)四日市工場爆発:三菱マ社長が会見 作業マニュアル策定へ (1/11)

三重県四日市市の「三菱マテリアル」四日市工場で9日に起きた爆発事故で、同社社長が11日、事故後初めて工場事務所で記者会見し「このような惨事を引き起こし、深くおわびする」と頭を下げて謝罪した。一方で「安全対策に問題があって事故が起きたのか、別の理由に起因するものなのかがまだ分かっていない」として、会社の安全管理上の責任については明言を避け、辞任を否定した。

爆発は熱交換器のふたを取り外す作業の際に起きたが、同社は具体的なマニュアルは作らず、作業員が素手で安全確認するなど経験則に頼っていた。社長は「科学的根拠がない。客観的な判断基準を今後取り入れることを検討したい」と述べ、全社的にマニュアルを点検し、専門家の意見を取り入れるなどして見直す方針を明らかにした。

17人が死傷したのは同社では過去最悪の事故。自身の進退について問われた社長は「責任は感じるが、再発防止策を構築する」と述べるにとどめた。犠牲となった5人のうち4人の遺族に直接謝罪したことを明かし、「遺族やけがをされた人には誠意ある対応をしたい」と話した。

また、10日からの操業停止の影響について「従来通りの方法では再開できない。一定数の在庫はあるが、監督官庁の指導を仰ぎながら早期の再開を目指したい」と述べた。
(毎日新聞)

(続報)四日市工場爆発:熱交換器 事故直前の圧力計数値記録なし (1/12)

作業員5人が死亡、12人が重軽傷を負った三重県四日市市の「三菱マテリアル」四日市工場の爆発事故で、熱交換器のふたを取り外す際の判断材料とする圧力計の数値について、明確な基準がないことが、同社への取材で分かった。事故直前の圧力計の数値も記録が残っていないことが判明。ずさんな安全管理体制での作業だったことが改めて浮き彫りになった。

事故は9日午後、円筒形の熱交換器(直径0.9メートル、長さ6メートル、重さ約5トン)の両端に付いたふた(重さ300キロ)を外す作業中に起きた。一方を午前中に外し、午後にもう一方を外そうとした数秒後に爆発した。同社は器内に残っていた水素が何らかの要因で爆発したとみている。

同社によると、圧力計は器内部の気圧を示す計器で、ふたの頭頂部に取り付けられている。

同工場は、器内が安全な状態になったかどうかを判断する手段の一つとして圧力計の数値を確認していたとしているが、ふた取り外しの手順書には、作業開始を認める具体的な数値などの基準は記載されていなかった。また、9日の作業開始時の数値についても会社側として把握できないでいるという。

同工場では安全確認の際、温度計を使わず、複数の作業員が素手で交換器に触って熱を測り、安全かどうかを判断していたことが既に判明している。

同社社長は11日の記者会見で「私自身、もう少し科学的な方法がなかったかと思う」と、安全管理の不備を認めた。

一方、11日午前9時に始まった工場事務所での家宅捜索は、午後1時に終了。捜査員15人が同社の安全管理に関する資料など約四十数点を押収した。今後、資料の分析を進め、関係者の聴取を始める。
(毎日新聞)

(続報)四日市工場爆発:熱交換器残留の化合物が火元か (1/12)

作業員5人が死亡、12人が重軽傷を負った三重県四日市市の三菱マテリアル四日市工場の爆発事故で、火元は、爆発した熱交換器に残った発火性の高い化合物「シリコシュウ酸」の可能性があることが会社関係者への取材で分かった。

爆発した熱交換器は2006年1月に設置してから一度も洗浄していなかったことが分かっている。

同社によると、シリコシュウ酸は、熱交換器にたまった副生成物から水素を取り除く作業で、加湿窒素ガスを流し込むと生成される。

乾燥状態では、こすれたり、何かがぶつかったりして起きる小さな衝撃でも発火する性質があるという。

火元について同社は、静電気や作業現場近くにあった自家発電機が火種となった可能性も否定しておらず、解明には時間がかかる見通し。
(毎日新聞)

(続報)四日市工場爆発:ふた片側に水素ガス充満か (1/14)

5人が死亡、12人が重軽傷を負った三重県四日市市の「三菱マテリアル」四日市工場で起きた熱交換器の爆発事故で、水素ガスが開けようとしていたふたの側にたまり、爆発した可能性が高いことが捜査関係者などへの取材で分かった。爆風はこの方向へ集中し、反対側にはほとんど被害がないという。

事故は9日午後2時過ぎに発生。同工場によると、現場では午前中に熱交換器(約5トン)の片側のふた(直径0.9メートル、長さ1メートル、重さ300キロ)を外し、火花などが入らないように開口部をビニール製防炎シートで覆った。午後、反対側のふたを外そうとした数秒後に爆発が起きた。周囲には、別プラントの洗浄作業を控えて見学中の人も含め、通常より多い約20人がいた。

捜査関係者によると、ふたは約10メートル吹き飛んだが、防炎シートは、熱交換器のすぐ近くに落ちていたという。また、死傷者は爆発のあった側だけに集中していた。ふたには作業当時、直径約1センチのワイヤが取り付けられ、クレーン車のアームにつながっていたが、ワイヤは引きちぎられていた。

工場は水素が爆発した可能性が高いこと、熱交換器内のチューブの目づまりを洗浄する過程で注入した加湿窒素ガスによって、発火性の高い化合物「シリコシュウ酸」が生成され、作業の振動などで発火した可能性があることを認めている。

捜査関係者は、片側にたまった水素ガスが化合物を火種に爆発、一方向に爆風が噴出したのではないかとみている。
(毎日新聞)

(続報)四日市工場爆発:警察や消防の原因調査中に再び炎 (1/17)

16日午後3時15分ごろ、5人が死亡、12人が重軽傷を負う爆発事故のあった三重県四日市市の「三菱マテリアル」四日市工場内で、県警や消防などが爆発した熱交換器周辺にあった部品から化学物質などの採取作業中に突然、部品から炎が出た。火は約1メートルの高さに上がったが自然に消え、けが人はなかった。

県警や同社によると、現場では当時、県警や市消防本部、労働基準監督署の約20人が立ち会い、耐火服にヘルメット、ゴーグル姿の同社員数人が爆発原因を調べるため、試料の取り出し作業をしていた。発火後には煙がしばらく出て、この試料は燃え尽きたという。

事故翌日の現場検証以来、初めての熱交換器近くでの作業だったが、安全確保のため、この日の作業は打ち切った。

同社幹部は、機器に残っていた危険物質のクロロシラン系化合物が何らかの原因で燃え上がった可能性を指摘し、「発火するかもしれないと準備して作業を進めていた」と話している。消防本部職員も「(発火は)想定の範囲内」と話した。17日以降も安全を確認しながら作業を進める方針。
(毎日新聞)


長さ20メートルの倒木の下敷きになり死亡 雑木の伐採中、森林組合の男性職員/兵庫 (1/9)

8日午前10時25分ごろ、兵庫県豊岡市日高町岩中の山中で、森林組合職員(46)が伐採した立木(長さ約20メートル、直径約55センチ)の下敷きとなり、搬送先の病院で間もなく死亡した。

豊岡南署の調べでは、現場は市が同組合に発注した城山公園の整備工事現場。男性は8時過ぎから組合職員2人とともに雑木の伐採作業中、予定していた反対側に倒れた木の下敷きになった。同署は職員から事情を聴くなどして事故原因を調べている。
(msn産経ニュース)


作業員倒れ2人重体 マンホール、硫化水素か 横須賀、2人軽症 (1/10)

10日午前9時10分ごろ、神奈川県横須賀市の路上にあるマンホール内の下水道工事現場で、「男性3人が倒れている」と通行人が通り掛かった県警浦賀署員に通報した。県警や市消防局によると、現場にいた男性作業員4人が病院に搬送され、60代の2人が意識不明の重体、40代の2人が軽症。

県警によると、午前9時ごろ、マンホール内の硫化水素を測定したが検知されず、作業員3人が中に入って下水道管の部品交換を始めようとしたところ、1人が中をのぞいて異変に気付いた。工事は市の発注。

マンホール内では高い濃度の硫化水素が測定されており、県警は作業員が硫化水素を吸い込んだとみている。県警は現場付近の道路約100メートルを通行止めにし、警備部長を本部長とする対策本部を立ち上げた。

近くで野菜を販売していた70代の女性は「9時前に通り掛かった時は作業をしていた。間もなく騒ぎ始めて、9時半ごろから人工呼吸をしていると聞いた。大変なことになった」と話した。現場はJRと京急久里浜駅のすぐ近く。そばには中学校もある。一帯を交通規制し、渋滞が発生。警察官が「有毒ガスが発生しました」と拡声器で注意を呼び掛けた。

硫化水素 無色の有毒な気体で、腐った卵に似た刺激臭がある。火山ガスなどに含まれるほか、下水処理場やごみ処理場で発生することがある。高濃度の場合、呼吸まひや気管支炎を起こすほか、急性中毒で死亡することもある。
(東京新聞)

(続報)作業員4人、ガスマスク持たず…下水道工事事故 (1/10)

神奈川県横須賀市の下水道工事現場で、男性作業員4人が病院に運ばれた事故で、工事を発注した同市は10日、下水管にたまっていた硫化水素がマンホール内に漏れたと発表した。

県警の発表によると、2人が重体、2人が軽症。4人はガスマスクを所持しておらず、県警は安全管理態勢などを調べている。

県警によると、重体は、いずれも福島県の66歳と61歳の男性。軽症は、工事を受注した荏原実業神奈川支社(川崎市川崎区)の現場監督(49)と宇都宮市の男性(42)。現場監督以外は、下請け業者などの作業員だった。

横須賀市によると、作業前には検出されなかった硫化水素が、事故後、マンホール内で検出された。老朽化したバルブ交換作業の際、下水管内部から硫化水素が漏れたとみられる。
(読売新聞)

(続報)現場付近、強い硫黄臭…横須賀ガス事故 (1/11)

現場には、鼻をつくような硫黄臭が漂った。神奈川県横須賀市久里浜の下水道工事現場で10日午前、作業員4人が病院に運ばれた事故。マンホール内で硫化水素が発生し、2人が重体となっている。現場から半径20メートルは、約3時間半にわたり立ち入りが規制された。警察や消防は、周辺住民に外出を控えるよう呼びかけた。

4人が倒れたのは、バルブの交換作業を始めた直後の午前9時頃。

現場は、京急久里浜駅から約200メートルの住宅街。近隣住民によると、作業員1人が「中に人がいる」と叫び、救急隊員がAED(自動体外式除細動器)を使って作業員の心肺蘇生にあたった。すぐに警察官が「窓を開けないで」と周辺に促した。近くの病院で働く女性(42)は「鼻をつく強烈なにおいがした。近くでこんなことが起きて怖い」と困惑していた。

久里浜幼稚園は事故当時、園児の通園時間帯だった。保護者から「硫黄のようなにおいがする」「人が倒れていたようだ」との報告があり、園児を外出させず室内で待機させた。市立久里浜中は通常通り授業をしたが、屋外での体育を見合わせた。

工事を発注した市は午後2時から記者会見を開き、1979年3月に設置され、老朽化したバルブを交換した経緯を説明。作業前に実施した測定では硫化水素は検出されなかったが、消防による事故後の測定で、マンホール内で濃度70ppmの硫化水素が検出された。バルブの交換作業の際、硫化水素が漏れたとみられる。労働安全衛生法規則では作業前の測定を義務づけているが、作業中の測定については規定がない。

上下水道局の青木孝行・技術部長は「現場周辺の住民や事業者に多大な迷惑をかけて申し訳ない。作業中も硫化水素を測定していれば、事故は防げた。安全対策指導を徹底したい」と謝罪した。
(読売新聞)

(続報)重体の男性作業員死亡…横須賀・下水道工事事故 (1/11)

神奈川県横須賀市の下水道工事現場で10日、男性作業員が倒れ、4人が病院に運ばれた事故で、県警は11日、重体となった2人のうち1人が死亡したと発表した。

県警は死因とともに、安全管理態勢について調べている。

事故原因について、工事を発注した横須賀市は、バルブ交換の際、下水管内にたまっていた硫化水素がマンホール内に漏れ出たとしている。
(読売新聞)


化学薬品実験棟で爆発…実験中の従業員2人軽傷/山口 (1/10)

10日午前10時5分頃、山口県山陽小野田市郡の「日本化薬」厚狭工場内にある関連会社「カヤク・ジャパン」が管理する実験棟で小規模な爆発が起き、化学薬品の実験をしていた従業員2人が軽傷を負った。

県警などによると、20歳代の男性が顔に軽いやけどを負い、40歳代女性が爆発音で耳が聞こえにくくなった。実験棟は鉄骨2階建てで、当時、2階の実験室で従業員が実験していたという。建物に損傷はなく、延焼もなかった。

工場はJR山陽線厚狭駅の約1.5キロ南の厚狭川沿いにあり、周辺に住宅街はない。
(読売新聞)


じん肺:築炉業者を初提訴 福岡地裁 (1/10)

製鉄所の溶鉱炉を設計・施工する築炉業「ヤマサキ」(福岡県大牟田市)が安全配慮義務を怠ったために大量の粉じんを吸い、じん肺になったとして、元社員2人が10日、同社に計6600万円の損害賠償を求め福岡地裁に提訴した。築炉じん肺訴訟弁護団によると、築炉業者を相手取った訴訟は全国初。

訴状によると、原告は福岡県みやま市と和歌山市在住のいずれも76歳の男性。それぞれ2003年と09年、じん肺認定を受けた。

2人は約30〜40年間、築炉作業員として和歌山県や千葉県の製鉄所などで勤務。れんがを積み上げて炉を築く過程でれんがを切断したり、削ったりして大量の粉じんにまみれる作業に従事した。

同社は粉じんの排気や飛散防止措置を講じることや、作業員へのマスクの支給と着用徹底などの安全配慮義務に違反した、と主張している。

会見した弁護団の伊黒(いぐろ)忠昭団長によると、鉱山や炭鉱でじん肺になった作業員の救済は進んできたが、築炉作業員の提訴例はなかった。伊黒団長は「全国にはたくさんの患者や遺族がおり、今回の提訴が立ち上がるきっかけになればいい」と語った。

ヤマサキは「訴状が届いていないので、コメントできない」としている。
(毎日新聞)


銅工場で爆発、1人軽傷/福島 (1/14)

14日午後5時25分ごろ、非鉄金属製錬会社(東京)の福島県いわき市小名浜渚にある銅精錬工場で、近くの住民から「爆発音が聞こえた」と119番があった。県警いわき東署によると、男性従業員(37)が足に軽いやけどを負った。

同署は、銅を溶かす反射炉から漏れた高温の溶融物が、冷却水に触れ水蒸気爆発を起こした可能性もあるとみて調べている。
(時事ドットコム)


ドラム缶の下敷き 運転手死亡/北海道 (1/14)

14日正午ごろ、函館市の鉄工所でトレーラーからドラム缶を運び出していた運転手が、ドラム缶とともに荷台から転落して下敷きになり、頭を強く打って死亡した。

死亡したのはトラック運転手(57)。男性は14日正午ごろ、函館市にある鉄工所でトレーラーに載せたコンテナからドラム缶を運び出す作業をしていたところ、誤って荷台から転落してドラム缶の下敷きになった。

男性は市内の病院に運ばれましたが、頭を強く打っていて、まもなく死亡した。

警察によると、地面から荷台までの高さは1メートル35センチで、ドラム缶には砂や砂利を固める硬化剤が入っていて、重さが210キロほどあったということである。

警察で事故の原因を詳しく調べている。
(NHK NEWS WEB)


岩舟で工場火災/栃木 (1/15)

栃木署によると、15日午前2時半ごろ、岩舟町静の工場から出火し、鉄骨平屋の工場の棚や壁、機械など約46平方メートルを焼いた。けが人はなかった。

同署によると、工場近くの住人が、爆発音が聞こえたため外を確認したところ、工場から黒煙が上がっていたため、消防通報したという。原因を調べている。
(下野新聞)


重さ800キロの板が落下、作業員2人死亡 東京都港区 (1/15)

15日午前11時ごろ、東京都港区西麻布4丁目のマンション立体駐車場の工事現場で、金属製の資材が落下し、作業していた男性2人が下敷きになった。警視庁によると、2人は病院に運ばれたが、まもなく死亡した。同庁が業務上過失致死容疑で捜査している。

麻布署によると、落下した資材は「パレット」と呼ばれる板(幅2.2メートル、長さ6メートル、重さ約800キロ)で、駐車スペースの床として使われていた。2人が地下12メートル付近で作業中、6メートル上にあったパレットが突然落下したという。
(朝日新聞)


新潟トンネル爆発事故、施工業者の所長らを書類送検 (1/16)

新潟県南魚沼市の八箇(はっか)峠のトンネル建設現場で2012年5月、作業員4人が死亡、3人が重軽傷を負った爆発事故で、施工主の佐藤工業(東京)の安全対策が不十分だった疑いが強まったとして、新潟県警は16日、当時の作業所長(54)と現場代理人(46)だった同社北陸支店(富山市)の男性社員2人を業務上過失致死傷容疑で新潟地検に書類送検した、と発表した。

事故は12年5月24日午前10時半ごろに発生。県警によると、2人はトンネル内に可燃性ガスが出ることを予測できたにもかかわらず、それまでの測定結果からガスがたまることはないと思い込み、トンネルに入る際にはガス検知をするよう指示せず、4人を死亡させ、3人に重軽傷を負わせた疑いがある。

火元は特定できなかったが、現場検証や関係者への事情聴取から、坑口から約1300メートルの地点にあった送風機の配電盤の点検作業中に引火した可能性が高いとみている。

県警は12年8月、トンネル内でガスが検出されなくなるのを待って現場検証を開始。火元を特定するための鑑定を進めるとともに、ガスがたまりうることを同社が予見し、事故防止策をとっていたのか、関係者から事情を聴いていた。

同社は事故後、掘削前の地盤調査でガス発生の危険性はないと判断したと説明。掘削中はガスの有無を測定していたが、休工明けは、事故があった日を含む計6日間、同社や下請け会社の社員はトンネルに入った際に測定していなかったことがわかっていた。
(朝日新聞)


船内で作業中の2人倒れる 1人意識不明/山口 (1/17)

17日午前7時45分ごろ、山口県山陽小野田市の化学会社から「船の中で男性が倒れて意識がない」と119番通報があった。

県警山陽小野田署などによると、工場西側の港に接岸された船の中で69歳と72歳の男性が酸欠状態で倒れており、1人は意識不明、もう1人は意識が回復しつつあるという。船からリン鉱石を積み下ろす作業中だったらしい。
(朝日新聞)


味の素事業所で火災/川崎 (1/17)

17日午前10時15分ごろ、川崎市川崎区鈴木町の「味の素川崎事業所」で、地下1階、地上3階建ての旧排水処理施設から出火。延べ3637平方メートルのうち、230平方メートルを焼いた。けが人や延焼はなかった。

川崎署や同社によると、施設は昨年10月から解体工事中で、使用していなかった。当時、ガスバーナーを使って樹脂製のタンク(横約6メートル、高さ約2メートル)とダクトを切り離す作業などをしていたが、作業員が休憩で現場を離れた間に煙が出たという。同署は火の粉がタンクに移った可能性もあるとみて、出火原因を調べている。

現場は京急大師線鈴木町駅近くで、同線は最大で9分の遅れが出た。近所の男性会社員(65)は、「とにかくすごい黒煙で、においも臭かった。近くでこんな火事が起きてびっくりした」と話していた。
(神奈川新聞)


愛知の新日鉄住金工場で火災 東海市、けが人情報なし (1/17)

17日正午ごろ、愛知県東海市の新日鉄住金名古屋製鉄所から黒煙が上がっていると、近くの工場の男性従業員が119番した。けが人の情報はない。

総務省消防庁や東海市の消防によると、敷地内の第7コークス炉から火が出た後、第4コークス炉に延焼した。

従業員は消防に、敷地内の発電施設の工事中に電源が落ち、コークス炉の冷却設備が動かなくなったなどと説明しているという。

新日鉄住金の広報センターは名古屋製鉄所の火災発生は「正午少し前」と説明している。
(共同通信)




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