■■ ESHの解決策
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                          2017.3.1 No.418

企業の環境&安全衛生、ISO14001、OHSAS18001の担当者、管理責任者を
支援するサポーターメールマガジン

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◆ご挨拶

いよいよ今日から3月に入りましたね。まだまだ寒い日が続きますが、桜の開
花予想によると、関東から西の地域では3月末までには開花の便りが届きそう
です。暖かくなる日が待ち遠しいですね。

一方で、相変わらずインフルエンザが猛威を振るっています。先週、娘がイン
フルエンザB型に感染したのですが、熱を再発したりして、完治までに1週間
以上かかってしまいました。このB型が意外とやっかいで、今年はなかなか治
らないという患者さんが多いそうです。

なかでも「熱がぶり返す」という症状が多く、熱が一度下がって24時間以降
に再び熱が出る「二峰性発熱」は、ある調査によるとB型にかかった人の5人
に1人と意外と多く起こっています。

また、B型はA型に比べて症状が軽く、風邪と勘違いして「これくらい大丈
夫」と学校や会社に行ってしまうため、感染を拡大してしまうそうです。

皆様も引き続き、予防を心がけてくださいね。(門)



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■環境不祥事の教訓

◆アスクル火災なぜ長引いた 住民「家の中、すすだらけ」/埼玉(2/23)

埼玉県三芳町の事務用品通販大手「アスクル」の物流倉庫で起きた火災は、出
火から6日後の22日、ようやくほぼ消火された。なぜこれほど長引いたのか。

「本当に申し訳ありません。初期消火の段階で止められなかった」。22日午
後、アスクルの岩田彰一郎社長は、火災が起きた倉庫の近くで報道陣に頭を下
げた。

入間東部地区消防組合によると、火災は16日午前に発生。岩田社長らによる
と、出火場所とされる1階の北西側角付近は、使用済みの段ボールを置いてお
く場所で火の気はないという。倉庫内は禁煙で、倉庫区画とは分離されたとこ
ろに喫煙所があった。

ログイン前の続き倉庫内では当時、400〜500人が勤務しており、男性従
業員2人が熱い煙を吸って病院に搬送された。火は2、3階へ燃え広がり、2
2日午前9時半にほぼ鎮火するまでに、鉄骨3階建て倉庫の延べ床面積約7万
平方メートルのうち、約4万5千平方メートルが焼けた。パソコンや文房具、
洗剤など約7万種類が保管されていたという。

消防は完全な鎮火に向け、倉庫の一部を重機で壊し、倉庫内で放水を続けてい
るが、作業終了のめどは立っていないという。

三芳町は一時、周辺6世帯16人に避難勧告を出し、県によると3世帯10人
がホテルなどに避難した。近くの主婦(50)は、ぜんそくをもつ小学5年の
長女(11)を同級生宅に泊まらせた。「黒煙で、家の中にいても鼻の中が真
っ黒。のどの痛みや吐き気、頭痛もあった。家の中はすすだらけで、布団も買
い替えようか考えている」と話した。煙のため、ずっと家にいたという男性は
「(火災まで)倉庫の中で何を扱っているか、何も知らなかった。地域に会社
をもっと開放してほしい」と話す。

総務省消防庁によると、倉庫には、消防法施行令でこの規模の倉庫に設置が義
務づけられている消火器、屋内・屋外消火栓、自動火災報知設備、誘導灯が備
わり、1階の一部にはスプリンクラーも設置されていたという。なぜ燃え広が
ったのか。

消防によると、窓や出入り口などが少なく、延焼部分に直接注水するのが困難
だった。一時500度にもなる熱気や有毒ガスが立ち込めたり、崩落の危険が
増したりしたことで倉庫内に入るのも難しかったという。

建物の特性も影響した。広い倉庫の随所に商品棚があり、食用油や紙類など燃
えやすい物も多かった。19日未明には3階にあったスプレー缶に引火したと
みられる爆発、20日午後にも破裂音がして、消火を妨げたという。

大型倉庫の火災は過去にもある。1991年には東京都足立区の靴の倉庫が4
日間燃え、靴やサンダルなど150万足が焼けた。ネット通販の拡大で、都市
部の高速道路周辺では今回のような倉庫が増えている。

東京理科大学大学院国際火災科学研究科の池田憲一教授(耐火構造)は「そも
そも可燃物が多く、窓が少ない倉庫の火災は、長期化が宿命だ。火災の感知や
初期消火など、消火活動の基本を改めて確認することが大切」という。「火災
感知設備の増強、初期消火のためのスプリンクラー強化、消火ロボットの普及
などで火災を防ぐことはできる。ただ、耐火設備を万全にすればそれだけコス
トがかかる。消防や防災の専門家、経営者、倉庫の管理者で、どこまで備える
かを議論することが重要だ」
(朝日新聞デジタル)


◆解説

「1階の一部にはスプリンクラーも設置されていた」と記事にありますが、逆
に言うと1階の一部にしかスプリンクラーがなかったと言うことです。

もちろん、消防法で設置の義務はないことでしょう。

しかし、義務ではないからという消極的な理由でスプリンクラーを設置しない
ことの是非は検討されたことがあるのでしょうか。

これまでも消防法に準拠していても火災に適切に対応できなかった例は数多く
あります。

例えば、3.11東日本大震災の際には、千葉県のコスモ石油千葉製油所でタンク
火災が発生しました。火災が鎮火したのは3/21です。同社は、火災後の対策と
して放水銃の射程が小さかったため消火能力単位の高い放水砲を導入しました。

多くのグローバル企業は、欧米の火災保険会社を利用していますが、多くのケ
ースで日本の消防法以上の対応を要求されています。

そして、対策レベルの向上により、保険料率が大きく低減されることも特長で
す。

実際に、弊社のクライアントの多くが、米国の保険会社からスプリンクラーの
設置を要求されています。

日本の消防法は最低限のレベルであることを認識して、リスクに応じた防火・
消火体制を構築したいものです。



★米国の保険会社の事例として、長崎県立大学経済学部 准教授(当時)の論
文を「ESHエキスパート」でご紹介しています!


  【ESHエキスパート】 →   http://www.esh.co.jp/expert.html

  ☆【ESHエキスパート】は大手ISO審査機関に審査員教育用資料として
   採用されています。



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■労働災害の真相

◆佐賀関の労災事故で現場課長を書類送検/大分 (2/20)

20日、去年8月、大分市の佐賀関製錬所構内で起きた死亡事故で大分労働基
準監督署は製錬所の関連会社を労働安全衛生法違反の疑いで書類送検した。

この事故は去年8月、大分市のパンパシフィックカッパー佐賀関製錬所の構内
で当時36歳の男性作業員が清掃用バキュームカーの後部にある排出口の蓋に
頭を挟まれ死亡したもの。

大分労働基準監督署によると、死亡した男性作業員が勤める会社が蓋を閉める
際の合図を定めず、それを指示する担当者も決めていなかったという。

労基署は佐賀関製錬所の関連会社、日照港運と現場責任者の男性を労働安全衛
生法違反の疑いで書類送検した。
(OBS大分放送ニュース)


◆解説

この書類送検の根拠となる法令は次の条文だと考えられます;

【労働安全衛生規則】
第百四条(運転開始の合図)
事業者は、機械の運転を開始する場合において、労働者に危険を及ぼすおそれ
のあるときは、一定の合図を定め、合図をする者を指名して、関係労働者に対
し合図を行なわせなければならない。
2  労働者は、前項の合図に従わなければならない。 

このメルマガでも何度も記しているとおり、死亡災害が起きたのだから「労働
者に危険を及ぼすおそれがあった」のだと労働基準監督署は判断するのです。

だから労働安全衛生法は、「結果責任の法律」と言われるのです。

リスクアセスメントにより受容不可と判断されたリスク管理策として、合図が
採用されるケースは少ないと思います。

もちろん、本質安全化が最優先ではありますが、「合図」も重要なリスク管理
策であることも認識されると良いと考えます。



★労働者への合図に関する法令の周知と労働者の義務について「ESHエキスパ
ート」で解説しています!


  【ESHエキスパート】 →   http://www.esh.co.jp/expert.html



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◆本日発行「ESHエキスパート」の記事紹介

■今日の言霊

  Your TOMAHAWK is not so long as you wish.


■新着情報

・有害物ばく露作業報告について「パンフレット」の発行


■環境不祥事の教訓

 より詳細な解説と参考事例紹介


■労働災害の真相

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■環境事故・ニュースレポート

 全国の事故・事件情報 4件


■労働災害レポート

 全国の労働災害・書類送検情報 22件



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